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戸建て住宅の利用法 小リスク 小リターン

戸建て住宅の利用法 小リスク 小リターン

賃貸物件の可能性 リフォーム費用を抑制

今回の依頼主は所有者ではない。

物件の所有者より依頼を受け、物件の利用方法を検討するために不動産業者を探していた。

依頼者の基本的な考え

・リフォーム費を最小限に抑え、標準よりも割安感を強調した手頃な家賃で賃貸したい。

・具体的な家賃は相談したい。

・家賃が安いため長期間入居されるお客様と会える可能性が高い。

・適切に運用すれば、費用をかけずに収入を得る可能性が有る。

 

私の考え

・賃貸物件として運用可能と思う。

・しかし仲介業者としては赤字になることが確定するので、本心では辞退したい案件になる。

・仲介手数料は月額家賃1ヵ月分+消費税なので、入居者募集時に発生する費用を回収できない。

・オーナーから広告宣伝費(家賃の1ヵ月分)を得ても標準的な物件より条件が悪いと思う。

 

将来の問題

・すでに築39年。いつかは賃貸をやめる時が来る。

・その時に入居者がすんなり退去するかどうかが問題になる。

・退去を促すために、想定外の時間や費用が発生することも考えられる。

・結局長期にわたり賃貸物件を運営していた効果が相殺されることも起こりえる。

 

・建物の修繕費を抑制すると、入居者もそれなりの生活をするので、建物の劣化が進む思う。

・入居者自身が建物をリフォームすることを認め、維持管理を任せる方法もあるが、最低限の処理しか実施しないと思う。

・建物の劣化が激しく、予想した期間よりも早期に解体すると、総収入が減少するが赤字にはならないと思う。

 

結論

所有者の負担(リスク)が少なく安全な選択肢。

普通の不動産会社がこの案件に興味を持ち引き受けるかどうかは疑問。